人生が楽しくなった話について
30代になってから、人生が俄然、楽しくなった。
学生時代はどうだったかというと、中学生まではそこそこ楽しかったが、高校生はまったく楽しくなかった。
大人になってからもたまに、高校二年生に戻った自分が「あと一年も学校あるの!?」と絶望する夢をよくみていたほど。(そういえば最近は見なくなった)
とにかくまわりの人も自分のことも好きになれなくて、でも潔くひとりでいる勇気もなく、むりやり好きでもない誰かと一緒にいて、毎日鬱屈していた。
なのでこれといった思い出もなければ、実は記憶も今やない。
いやいやながらもなんとか高校を卒業し、社会に出てみたが、20代の後半くらいまではしばらく、高校時代の自分を引きずっていた。
青春と呼ばれる学生時代は、輝かしく楽しいもの。
狭い狭い世界で生きていたので、それをみんながみんな当てはまる「絶対論」と信じていた。
そうであるならば、学生時代を楽しめなかったわたしの人生はずっとこんな感じなんだろうか…?と絶望にも似た不安を感じていた。
でも、それに対する答えは、NOだ。
先述のとおり、30代になったら俄然、人生が楽しくなった。
何が良かったのか自分でもよくわからない。
これもかなりうろ覚えだが、確か25歳くらいでうつをやって仕事を辞めて、治療と同時進行でおたく活動をしていたら貯金がゼロになって…という人生のリセット的な出来事もあった。
それから元気になって新しい仕事を始めて、一生懸命仕事をやって、やりすぎて時間外を月96時間とか働いたりもしたが、そのおかげでまたお金が貯まった。(でも心身に良くないのでもうやらないと誓った)
ばりばり元気に働けて、自分で自由になるお金ができたのも大きかったのかもしれない。
とにかく仕事をたくさんやっていたら、いつのまにか30代になっていて、そしていつのまにか学生時代に憧れていても実現できなかった(しようともしなかった、ともいう)理想のあれやこれやが次々と叶っていた。
びっくりだ。
同じく、30代からが一番楽しかった、と言っていた明るく元気な先輩も、「高校のことはほとんど覚えてない」と遠い目をしていたので、そういう人も少なくはないようだ。
たぶん自分は「未成年」で「学生」っていうのが、合わなかったんだと思う。
今ならわかるが、「青春と呼ばれる学生時代が、輝かしく楽しいもの」かどうかは、人それぞれぞれだ。
そしてどの年代を生きるのが楽しいかも、人それぞれ。
つまるところ、人生は人それぞれ!!
きっと学生時代はそう感じることができず、自分で自由に動きまわることのできない閉鎖感がとっても苦しかったのだ。
人生、いつ楽しくなるか、わからないよ!😊
そしてそれは、これからのことにも、そう言える。
わたしはそのことに気がつけて、とても良かったと思っている。