人生を変えた本との出会いについて
この世の中に、それはもうたくさんあって、今この瞬間も生み出され続ける、星の数ほどの「本」。
その中で「運命の一冊」といえる本との出会い。
かなり大げさな書き出しになったが、この記事のタイトルの通り、自分の人生を変えた本のことを書きたいと思う。
有名な本なので、たぶんご存知の方が多いかと思うが、自分がこの本を人に勧めたのはたった一度しかない。
理由は、個人的な意見として、あくまでも「個人的な意見」であることを強調したいが、関係が浅い人たちに「おもしろい本がありまして」と簡単に紹介しづらいジャンルの本だと思っているからだ。
だけど、自分の人生を変えたほどの本なので、人に話したいし勧めたい。
そこで思いついたのがこのブログだった。
きっと自分と感覚が近かったり、共感できる部分があるから読んでいただけている(と思う)ので、書いてみようと思ったのです。
…前置きが長い。
なのでさっそく本題に入ります。
神さまとのおしゃべり/さとうみつろう著
平凡なサラリーマンで二児のパパの「みつろう」が、ある日突然、怪しさMAXの「神さま」と出会い、「人生を劇的に変える教え」や「宇宙のしくみ・法則」を学んでいく、そんな感じのストーリーだ。
文字に起こすとちょっとあやしげな感じがするが、みつろうと神さまが罵り合ったり、時にはデレたりと、かなりコミカルな二人の会話を中心に進んでいくので、内容に感心しながら、とても楽しく読み進められた。
自分は、ふしぎなことや、スピリチュアルな話に興味があるし好きだが、あんまり「がっつり」だとちょっとまだ馴染めない…という感じだった。
だが、この本は、その世界に精通していない人でも入りやすいように”翻訳”されている感じがあるので、とても読みやすく、その時の自分にぴったりだったと思う。
いつ頃だったかすっかり忘れてしまったが、幼なじみから「ちょっと不思議だけど、とてもおもしろくて、元気がでる本を読んだ」と勧められた。
自分はへんに頑固なところがあって、自発的に惹かれたものではなく「人から勧められたもの」に時間を割いてみる、という冒険になかなか踏み出せない性質だった。
が、この時はそれらを打ち破りたい、新しい世界を切り開きたいような気分になっていて、幼なじみと別れたその足で本屋に向かった。
普段は覗いたことのない、ちょっとふしぎな本が並ぶコーナーにどきどきしながら向かって、表紙のイラストを頼りに本を探していたが、目当ての本はなかなか見つからない。
そのコーナーに先客で1人、40代くらいの線が細くて目つきが少し鋭い男性が居り、なんとなく彼からの視線を感じたので、余計にそわそわした。
ずっと棚の中を探していたが、ふと目線を落とすとその本が平置きされていて「売れています!」というポップがついていた。
へ~売れてるんだ、楽しみだな~と期待を膨らませながら、早く会計して帰ろう、とその本を手に取った瞬間、
「その本、おもしろいんですか?」
と、件の男性が急に話しかけてきて、かなりびっくりした。
「いや…友達に勧められたので買ってみようかと…」と、かなりしどろもどろに答えると、さらに男性は「こういった本(スピリチュアル)に興味がありますか?」と聞いてきたので「この本が初めてです!」と答えて即会釈をし、足早にその場を去ったのだった。
このエピソードを後日、勧めてくれた幼なじみに話したところ「趣味を共有できる仲間だと思って嬉しかったのかな」と言っていた。
真相は永久に謎のままだが…
今だから言えるけど、あの時の人へ。
この本、おもしろいですよ!
下記の箇条書きは、この本の各章のタイトル、もしくは紹介されている教えの文章の引用をしている。
感じ方は人それぞれだと思うが、実際に読んだ時の衝撃を奪いたくないので、詳しい説明は避け、自分にもたらされた変化を書いていこうと思う。
わたしは、この3つの教えで、いつまでもぐずぐずと迷うことが減り、後悔することがまったく無くなった。
それまでは本当に後悔することが多かったと思う。
中学・高校時代に起こったことを、20代後半まで「あの時、○○すればよかったな…」と引きずるほど。
「後悔すること」は、言い換えれば「過去の自分の行いをいつまでも否定すること」になり、自信を奪うし、なんの解決にもならないので、百害あって一利なし。
元気に前進するためには、得策ではない。
そんな自分が、どんな選択をしたとしてもそれらを最終的に肯定できる=後悔しないようになったのは、人生を明るい方向へ向かわせるために、とても大きな力になった。
まあ、それでも選択を誤ったかもしれないな、とか、なんでこんなことになるの!?と思うことは相変わらずあるのだが、そんな時は
この2つの教えがネガティブな思いも抱えつつ、ポジティブな方向へかじ取りしてくれるのだ。
自分は今まで、ネガティブはあっていけないもの、と思っていた。
ネガティブに感じることに直面したとしても、それらを打ち消してポジティブでいなければ、より良い道は開けないのだと。
でもそんな苦しいポジティブは、もはやかぎりなくネガティブに近い。
例え起こった出来事をネガティブに感じたとしても、その先の「つづく」を信じる。
そして、例えやさぐれてネガティブが爆発したとしても、ネガティブ爆発しても「イーンダヨ!」とすべてを肯定する。
本当のポジティブとはこういうものか!と目が覚める思いだった。
本当にやりきれなくて、出口の見えない暗いトンネルを歩き続ける日々も確かにあった。
だけどこれらの教えが、トンネルの出口に向かう道を照らすための、心強い灯になってきた。
根暗で後ろ向きだ!と思っていた自分が、あるとき「前向きで良いね」と褒められたりする日が来たりするのだ。
この本と出会ってからおそらく数年経った。
以前のように何度も繰り返し読むことは少なくなったが、なにかに行き詰まったとき、ふと、この本の存在を思い出し、目をつぶって本をぐるぐる回して、ぱっと開いたところを読んでみる、ということをしたりする。
すると不思議なもので、今悩んでいるその状況の突破口になるような教えがのっているページが開かれるので、本当におもしろいな、と思う。
ちょっと不思議なことが好きで、今までとは違った、変わった切り口で人生を変えていきたい方、またこの記事を見て、気になったり何かしら琴線に触れた方には、ぜひ読んでいただきたい!
ただし、感じ方は人それぞれなので、期待が外れたときは悪しからず(^v^)/