目が合ったら微笑む習慣について
今日、混んだ車内から駅に降りるとき、通りますの意味で会釈をしながら人の間を通ろうとしたら、ふとこちらを向いて立っていた外国人紳士と目が合った。
彼は、彼の向かいに立っていた女性−おそらく彼の奥さんを優しくエスコートしながらさりげなく道を譲ってくれ、わたしに向かってニコッと微笑んだ。
思わずわたしも、ニコッと微笑み返す。
ほんの一瞬のやりとりだったが、気分がぱーっと明るくなって、とても嬉しくなった。
外国の方は、たまに街中や電車で目が合うと、ニコッと微笑んでくれることが多いが、本当にすてきな習慣だと思う。
日本人同士だと、まずないやりとりだ。
自分も含めてそうだが、見知らぬ人と目が合うと、即座に視線をそらすか、何見てるのと顔をしかめるか、あまつさえ睨まれてしまう反応がほとんどだと思う。
前に温泉に来ていたロシア系の美人奥様が、遠巻きに、「あら綺麗な人ねー」と噂するおばさまたちの視線に気がつき、やはりニコッと微笑み返していた。
その仕草はとても上品でかっこ良くて、なんだかすごく感動した。
ニコッと微笑み合うだけで、こんなにうきうきした気持ちになれる。
流石に電車や道ばたですれ違う見知らぬ人には出来ないが、せめて知っている人たちに対しては、目が合ったら恥ずかしがらずに微笑むことができる人になろうと思った。