自己紹介があまり苦手じゃなくなったについて
生きていくうえで自己紹介をする場面が様々にあるが、これまでとても苦手なことだと感じてきた。
隠れおたくだったので、他人に開示できる情報が少なかったこともあるが、よく考えてみればおたくであることを公開できるSNSでも、プロフィールの欄を埋めることがとても苦手で、特に意味のない言葉ばかりを書いていたような気がする。
たまにちゃんと書こうかなって気になっても、やっぱり途中でなんだかいやになってしまって、消してしまうことも多々あった。
ひたすら自分に自信がなかったので、自分のなかを覗かれるのがこわかったのかもしれない。
厳密にいえば、むかしから譲れない自分自身という芯があるのにも関わらず、「こうでなくてはいけない」という理想像に縛られており、それに適していない自分を外に出すことができなかったのだと思う。
2018年を振り返る記事で少し触れたが、去年長く勤めていた仕事を辞めて、とある学校に入学した。
学校生活を始めるにあたり、やはり避けて通れないのは自己紹介だった。
オリエンテーションの時間に、担任の先生が「明日、ひとり1分程度の自己紹介の時間を設けますからね」と予告した。
いつもなら、いやだな…何話そうかな…とその瞬間から自己紹介のことで頭はいっぱいになり、憂うつな気持ちに支配されてしまうところだ。
でもなぜか不思議なことにその時は、当日の自己紹介の時間まで「あ、今日だっけ」とそのことを忘れてしまうくらい気楽に構えられていたのだ。
話すことも、すぐにぱっと思い浮かんだ。
さすがにみんなの前に出て話し始めたときは緊張したが、こんなに気を張らずに臨めたのは、おおげさではなく本当に人生で初めてだった。
自分でもそのことにとても驚き、そしてとても嬉しかった。
いつのまにか「こうでなければ」という苦しい思い込みを手放せていたこと。
自分が自分であることを、認められ始めていること。
とっても大きな発見だった。
どうしてそれができるようになったか、振り返ってみた結果、思い当たるのは以下のことのようだった。
- 自分の興味や喜びを満たしてあげられたこと。
- 自分を大事にできたこと。
- 自分を信じることができたこと。
別々に書いたが、この3つはすべて繋がっていると思っている。
どれかひとつがわかれば、自動的に残りのふたつもできてしまうのだ。
比較的わかりやすいのは、1番目の自分の興味や喜びを満たしてあげることだとわたしは思う。
そして、気づいてしまえば実は一番簡単なのが、2番目の自分を大事にすることだ。
今まで、わたしは自分の成長にとっても気がつきにくかった。
つい「これができたとしても自分なんかまだまだなんだ」と思いがちで、かなり自分に厳しく、自己否定が強かったと思う。
だからこれからは、こんな風に自分が気づいたことを書き留めていくことで、よくここまでたどり着いたねえ、と自己肯定と労りの気持ちを持つようにしていきたい。
この記事を書いていたら、なんとなく自己紹介がしてみたくなってきた。
ある意味、このブログ自体がこれ以上ない自己紹介のようなものでもあるけど…。
今の自分だったらどんなことを話すだろう?と、客観的な気持ちで不思議と少しわくわくする。
現状の気持ちや状況整理にもなりそうなので、今度の記事で自己紹介をしてみようと思う。