突然得たひらめきについて

今日はヴァイオリニスト葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきた。

オープニング曲はAnother Sky。

この曲はANAのイメージソングであり、機内で流れている曲だ。

今年の8月に長崎へ旅行した際に乗った飛行機でも流れており、それらがグワッと一気に思い出されて、一曲目からすでに感極まって涙目になってしまった。

バイオリンの音はむかしから大好きで、そのエモーショナルな音色にいつも心がざわざわしてぎゅっとなる。

この一年の締めくくりに、大好きな曲の生演奏を大音量で聴けて、会場の人たちみんなと一体になって音楽を楽しむ機会が持てて、とても良かったなぁ、と思った。

そして、コンサートをみていて、ひとつ気がついたことがあった。

むかしからコンサートやライブを観ていると、なんだか「良いなぁ」という憧憬が浮かんでくる。

たくさんの拍手の中、舞台で脚光を浴びている姿にだろうか。

それとも夢を実現している姿に？

確かにどれも憧れを抱く状況だが、舞台上のパフォーマーたちを自分の身に置き換えてみてもどうもピンとこない。

今まであの憧れの正体を追求したことがなかったが、今日は自然に答えが浮かんできた。

どうも自分は「みんなでひとつのことを作り上げていること」に憧れているようだ。

今この瞬間が最高であるように、出演者含めそこにいる全ての人、そして表舞台にはのぼってこないその背景にいる人たち全員がそれぞれ自分の役割を果たして、ひとつのゴールへ向かっていく。

突然浮かんできた思いだが、それは驚くほどしっくりきて、自分が求めるものへの道筋がひとつ見えた気がしたのだった。